「日本が抱えるリスクから身を守り、資産を増やすチャンスをつかみたい。」
手短に言えば、これが海外不動産投資に興味を持つようになり、実践することになった理由です。
日本という国の今後が明るくないのは、ようやく30代を迎えた私たちの世代では、肌身にしみて感じています。友人の多くは将来の見えないフリーター、同世代の仕事に対する意識の低さも目の当たりにしています。
そんな国内事情を考えれば、日本という国家に依存することがリスクとしか思えなかったのです。不動産に限らず、海外投資をすることで、もはや停滞する一方の国の国民であるリスクを、少しでも減らさなければ、未来はないと思っています。
今の30代にとって、国に支払った年金が増えて戻ってくることなど、信用できません。人数が多く、投票率も高い中高年の機嫌をうかがった政策を取る政治家、将来へのツケを残し、この世を去っていく上の世代。私たちは、そんな中で生きていかなくてはいけません。
年金は信頼できない、終身雇用は崩壊して給料も安定しない、年齢が上がれば給料が増えるわけでもない。しかし、いきなり海外で働き始めるだけの能力や語学力もなく、投資という手段が現実的な選択肢でした。
日本がすでに経済的な意味で下降線をたどっていくのは眼に見えているにしても、株式や債券のような投資対象にしやすいものではなく、あえて海外の不動産を買うのか、疑問に思う人もいるでしょう。
これについては誤解のないようにしておきたいのですが、私は海外の株式も持っています。大事なのは、分散なのです。不動産や株式、現金、債権、もっと言えば現物資産や先物など、様々な資産を持つほど、一つの出来事で大きな損失をかぶるリスクは減ります。
中でも不動産と株式は重要な意味を持つので、資産分散の基本と言えるでしょう。そして、これを海外の中でも成長する見込みの大きい国を対象として投資をすることで、大きな利益を見込めるようになるのです。
たとえ新興国でも、一つの物件が数千万円、安くても1000万円近くはするのだろうと、私は思っていました。そうなると、複数の海外不動産を所有するのは、よほど資金力がなければ無理です。
しかし、実際に海外不動産投資を始めるに当たって分かったのは、必ずしも大金は必要ないのです。たとえば、私が最初に購入した海外の不動産は、フィリピンにあるコンドミニアムの一室ですが、月々の支払が3万円、それがわずか20回。つまり、トータルで60万円なのです。
もっとも、これは一室を丸々所有するのではなく、タイムシェアといって、複数の人で所有する方式です。不動産からの利回りを得られる上、1年のうち自分の好きな時期に1週間無料で泊まれるのです。部屋のクリーニング料がいくらか取られるものの、タダみたいなものでした。
こうした小口の投資案件を使えば、普通のサラリーマンでも、様々な国の不動産に投資できてしまうのです。
海外だから情報がなくて不安、言葉が通じないから無理、という人もいるでしょうが、これも簡単でした。私の場合、日本語の通じる(スタッフがほとんど日本人)海外不動産投資の会社を使っているので、日本の国内で不動産投資をするのと同じ感覚です。
書類の意味が分からないというのはあっても、正直、不動産投資の書類なんて、日本国内の物件でも素人には理解できるものではないので、海外だから危険というのはイメージだけの話でしょう。
いくら成長著しい新興国であっても、あるいは手堅いと思われる地域であっても、投資に絶対はありません。そこで、私が心がけているのは、分散です。だからこそ、小さな金額で色々な物件を買えるのは、嬉しいのです。
海外の様々な国に不動産を所有していれば、一部の国の政情が不安定になったり、経済が問題を抱えたとしても、私の資産がトータルで見たときに危険にさらされることはなくなります。
むしろ、新興国を中心に分散して海外不動産を行えば、一部の国で多少の損失が出たとしても、他の国の値上がりや家賃収入により、補えるどころか、利益が出ることの方が圧倒的に多いと思っています。
だからこそ、私は海外不動産投資を行っています。成長する国、伸びていく市場にお金を入れることで、自分はその国で働くことができなくても、その成長の恩恵を受けることができるのです。